肩甲骨は、肩や背中の動きを支える重要な役割を担う骨で、主に背中に位置しています。
肩甲骨周りには、大小さまざまな筋肉が複雑に絡み合い、肩の可動域を広げたり、腕をスムーズに動かすためのサポートを行っています。特に重要な筋肉として、僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋、広背筋などが挙げられます。これらの筋肉が正常に機能していると、肩甲骨はスムーズに動き、肩や腕の動作が軽やかになります。 

肩甲骨は本来、滑らかに上下左右に動き、肩甲骨の外側がしっかり広がる「外転」や肩甲骨が背骨に寄り添う「内転」といった動作が重要です。しかし、姿勢不良や長時間のデスクワークによって肩甲骨が硬直し、これらの動きが制限されることがあります。

肩こりは、筋肉の緊張や血行不良が主な原因です。特に、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用によって、肩や首に負担がかかり、肩甲骨周りの筋肉が硬直してしまいます。これにより、血流が悪くなり、酸素や栄養素が筋肉に十分に届かなくなるため、疲労物質が蓄積し、肩こりを引き起こします。

肩甲骨はがしは、肩甲骨周りの筋肉を解放し、柔軟性を取り戻す施術です。肩甲骨が硬直していると、肩甲骨周辺の筋肉が収縮したままになり、血行がさらに悪化します。肩甲骨はがしにより、筋肉をほぐし、肩甲骨を正常な位置に戻すことで、血流が促進され、疲労物質が排出されやすくなります。また、筋肉が柔らかくなることで、肩の動きがスムーズになり、肩こりの根本的な原因が解消されるのです。